自然史博物館によせられた質問(質問番号:391)

■質問したひと:大和郡山市の上垣鮎香さん(2004/08/19, 発言番号:838)
川にいた茶色くて長細い生き物についての質問
キーワード:川、細長い
 夏休みの自由研究で大和川支流の富雄川の生き物調査をしていますが、名前のわからないものがあります。
 採集場所は、大和郡山市小泉町の富雄川の小泉橋の下です。もんどりの網にからみついていました。大きさは長さ25cm太さ1mm位で、濃い茶色をして、うにょうにょと動いていました。

 

■こたえたひと:山西学芸員(2004/08/20, 発言番号:839)
Re[1]: 川にいた茶色くて長細い生き物についての質問
キーワード:袋形動物、針金、寄生
 写真を見ました。これはハリガネムシという動物です。ミミズの体はたくさんのリングがじゅずつなぎになってできていますが、この動物にはそのようなリングはなくて、からだはひと続きです。
 ハリガネムシはじつはカマキリやバッタなどさまざまな昆虫に寄生して、おなかの中で大きくなります。そして夏の終わりが近づくと、昆虫の体外に出て水の中に入り、卵を産みます。見つかったのはそのようにして水中に入ったばかりのものだと考えられます。

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川にいた茶色くて長細い生き物についての質問(2004/08/19, No:838)
Re[1]: 川にいた茶色くて長細い生き物についての質問(2004/08/20, No:839)