■こたえたひと:樽野学芸員(2005/04/03, 発言番号:796)
Re[1]: 脊椎動物の指の数についての質問
キーワード:進化
両生類が魚類から進化した段階では、指の数は5本でした。なぜ5本だったの かについては、私は答えられません。
ということで、両生類から進化した爬虫類、さらにそれから進化した鳥類と哺乳類の指の数は基本的に5本です。増え ることはありません。ところが、生物が進化し、体のつくりが変わっていく課 程で、指の数は減っていきます。
ウマのなかまは進化と共に指の数が減ったことの例としてよくとりあげられ ます。現在のウマは前も後ろも1本指ですが、ウマの一番古い祖先と言われて いる動物は、前足5本、後足4本指でした。
鳥の足の場合は、後ろを向いているのが第1指で、第5指がなくなっていて 全部で4本です。前足は翼に変わってしまっていますが、第1指から第3指の 骨は残っています。
両生類も基本は5本指ですが、やはり数が減っているものがいます。カエル は前足4本後足5本です。ただし後足の第1指の内側に指のような突起(中には骨もある)があるので、6本指のように見えます。