■こたえたひと:金沢学芸員(2005/03/15, 発言番号:784)
Re[1]: オオミノガについての質問
キーワード:オオミノガヤドリバエ、幼虫
写真を拝見しました。オオミノガのミノだと思います。オオミノガヤドリバエの寄生により、1995年頃から激減したのは事実です。大阪市内でもまだ少なく、長居公園では、たまに見つかる程度です。周辺の市町村や他府県では、多数が見られることもあります。
先の細いハサミでミノの先端から縦に切りひろげて、中を確かめたら、寄生されているか、オオミノガが健在か、わかります。オオミノガヤドリバエの囲蛹(や、その殻)が数個でてくれば、寄生されているものです。頭が全体に黒い幼虫がいれば、幸いにも寄生されていないオオミノガの幼虫です。暖かいところにおいておけば、ミノを修復するでしょう。
■発言したひと:大阪市の篠崎さん(2005/03/16, 発言番号:785)
Re[2]: オオミノガについての質問
キーワード:個体数、変動、回復
もし、淀川区の方にお知らせするということになれば大阪市内の個体数はまだ回復していないので淀川区内では比較的珍しいことだ、との理解でいいでしょうか。また、周辺市町村では多数みられることもあるので徐々に回復傾向である旨、付け加えると親切でしょうか。
■発言したひと:金沢学芸員(2005/03/16, 発言番号:786)
Re[3]: オオミノガについての質問
キーワード:異常発生、ミノガ類
淀川区では比較的珍しいことです。
回復傾向と言う人もいますが、私はまだそういう見解はもっていません。1995年以前の大阪市内の状態が、オオミノガの異常発生と言えるほどだったので、その印象が強いわけです。「いるところにはいるが、いないところには全然いない」という今の状態が普通なのでしょう。オオミノガなどのミノガ類は、健康なメス1頭とオス1頭が出会って、交尾すれば、幼虫がたくさん孵化します。集中分布という状態になります。それで、見つかるところには、たくさんいることになります。