自然史博物館によせられた質問(質問番号:268)

■質問したひと:千葉県の山本雅史さん(2000/10/21, 発言番号:568)
鹿嶺高原の石についての質問
キーワード:拾ってきた石
 息子が長野県鹿嶺高原にキャンプにいったときに拾ってきた石です。表面に直径1mm以下の粒状の黒い点々がついており、なんとなく渦巻き状になっているようにも見えます。生物(卵)ではないとおもいますが、気味が悪いです。これは何でしょう?

 

■こたえたひと:川端学芸員(2000/10/21, 発言番号:569)
Re[1]: 鹿嶺高原の石についての質問
キーワード:戸台層の砂岩
 写真を見ただけでは、まったく答えられません。
 地質図などから判断すると、鹿嶺高原(上伊那郡長谷村非持)自体は三波川帯の結晶片岩という岩石からできていて、化石が含まれていることはまずありません。しかし高原の東側の川沿いには、戸台層という白亜紀の化石を含んでいる地層がみられます。どのあたりで拾ったかということで、写真に写っている岩石が何かということも変わってきます。
 もう少し写真が鮮明で、対象物がきちんと撮影されていれば何かということが少しはわかるかとは思うのですが、送られた不鮮明な写真ではどうしようもありません。あえて言えば、写真で見る限りは岩石は結晶片岩とは違い、戸台層の砂岩の可能性の方が高そうです。実物を見てみないことには、それ以上はわかりません。

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鹿嶺高原の石についての質問(2000/10/21, No:568)
Re[1]: 鹿嶺高原の石についての質問(2000/10/21, No:569)