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 今日、日本と隣国・韓国とは経済的にも文化的にも強い結びつきを持っています。別けても大阪は古くから日本の交流窓口として、韓国と深い関係を持って来たといっても過言ではありません。しかし近代デザインの歴史については、その性格上世界的な共通点を持つものでありながら、私たちは韓国のそれを知る機会が余りに少なく、そのための資料も限られてきたのが現実です。平成14年度、15年度の文化庁芸術拠点形成事業により、現地での調査、大阪での講演会・シンポジウム、パネル展示等を通して、韓国の近代デザインの発展の歴史や研究の現状、日本のデザインとの関係などの一端を知ることが出来ました。その成果にその後の研究を加え韓国の近代グラフィックデザイン史を機会として、ここに本年度の同事業としてヴァーチャル展覧会を制作し多くの方々に披露するものです。

 この展覧会の内容は文化庁平成15年度芸術拠点形成事業(展覧会事業等支援)「日韓文化芸術交流史の解明と普及による芸術文化拠点形成事業」として開催された朴岩鐘(東ソウル大学校教授)氏による講演「韓国視覚デザインの歴史的流れとその理解」をもとに、菅谷富夫(大阪市立近代美術館建設準備室学芸員)が編集・監修したも のです。一部に韓国特有の表現等がありますが、朴氏の意図を尊重しそのまま残しました。そのため分かりずらい点もありますが、どうぞご理解頂けますようお願いいたします。またこの展覧会の著作権は韓国東ソウル大学教授朴岩鐘氏にあります。無断使用を禁じます。使用に際しては芸術拠点形成事業大阪市実行委員会の許可を取ってください。


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