自然史博物館 質問コーナー(発言の個別表示)

■発言したひと:昆虫研究室の金沢学芸員(2004/11/02, 発言番号:881)
Re[1]: 虫刺されについての質問
キーワード:カメムシ類、吸血
 「刺された跡が二箇所あるものは、ダニのしわざである」という認識が世の中に拡がっているようですね。その迷信が判断を誤らせているのでしょう。
 刺し跡が二箇所並んで残る場合には、トコジラミ(ナンキンムシ)のしわざと思います。刺された時には、痛くもかゆくもなく、後でひどくかゆくなります。それで学校や仕事中に刺されたと思うのでしょう。
 トコジラミはカメムシ類の一種で、昼間は壁の隙間、床板の間、ベッドの中などにかくれており、夜になると這い出してきて、首筋や手などの露出した部分に口吻を刺して、吸血します。途中で、口吻を差しかえるらしく、刺し跡が二つになります。一時減りましたが、最近また復活しています。
 いつも寝ている部屋を完全に密閉して、薫蒸するといいかもしれません。また、夜中にライトをつけて、発見して駆除することも必要でしょう。外国では、ヌスビトハギなどのマメ科植物の葉をしきつめて、退治すると言われています。葉に生えている釣り針のような毛にひっかかって死ぬらしいです。

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