自然史博物館 質問コーナー(発言の個別表示)

■発言したひと:茂似太(2003/12/07, 発言番号:40)
Re[1]: 評議員と博物館への就職についての質問
キーワード:評議員 友の会 学芸員資格
> Q.評議員 という言葉をよく見かけますが、これはどのような仕事に携わる人なのでしょうか。
 評議員というのは、自然史博物館友の会の評議員のことだと思います。友の会の運営に関わることを、学芸員と一緒に考えるのが、仕事です。月例ハイキング、合宿、総会など、(館の行事ではなく)友の会の行事では、学芸員と協力して(というより評議員の方が主役でしょうか)運営します。その他に年間5回の評議員会に出席したり、友の会グッズを考えたり、いろいろと大変です。
 友の会の評議員になるのに、友の会の会員であること以外に、とくに資格はありません。ただ通常は、行事などに熱心に参加されるなど、自然史博物館との関わりの深い方にお願いしています。一般からの推薦も受け付けていて、昨年のNature Studyの10月号の12ページには、推薦のお願いの記事が載っています。推薦はなかったですけど・・・。

> Q.大阪市立自然史博物館に就職するためのプロセスを教えてください。
 もし事務系の職員としての就職なら、大阪市の職員採用試験を受けてください。でも採用されても自然史博物館へはまず配属されないし、配属されてもほんの3-4年しかいられません(また異動になるので)。友の会や標本整理などのアルバイトもいますが、新たな口はほとんどありません。
 で、学芸員になる方法ですが、とりあえず大学院へ進んで、研究者を目指した勉強をして、それなりの業績をあげながら、チャンスを待ってください、としか言いようがありません。私も今でこそ学芸員をしていますが、採用される数カ月前まで、まさか自分が学芸員になるとは思っていませんでした。
 学芸員の募集自体そうたくさんあるわけでもなく、さらに自分の専門分野にあった募集があるかどうかは賭けです。学芸員はなろうと思ってなると言うよりは、研究者を目指す選択肢の一つと考えるべきでしょう。それでも博物館の近くで、学芸員達と関わりを持ちながらいろんな活動をしていれば、少しはチャンスは多くなるかもしれません。
 文系の博物館などでは、学芸員資格を持っていることが採用条件になっていますが、当館(たいていの他の自然史系の博物館も)の採用条件に学芸員資格は関係ありません(なければ採用されてから試験を受けて取ります)。募集分野で一人前の研究者かどうかが問われるポイントです。

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