自然史博物館 質問コーナー(発言の個別表示)

■発言したひと:動物研究室の和田学芸員(2001/07/22, 発言番号:1020)
Re[1]: 動物の体の色や模様についての質問
キーワード:擬態、警告、婚姻色
 動物の模様や色がどんな役になっているかは、それに答えるだけで本になってしまうほど、いろいろです。背景から目立たなくなる場合(カモフラージュ)、他の生き物に似せている場合(擬態)、目玉模様、警告色、あるいは繁殖期に現れる婚姻色など。いろんな形で、動物の生き方と関わりがあります。
なかでも擬態はとてもおもしろい現象なので、
・「擬態 自然も嘘をつく」ヴィックラー著、平凡社を読んでみてはどうでしょうか。

ネコの毛並みについては、そのものずばりの本があります。
・「ネコの毛並み −毛色多型と分布−」野澤 謙著、裳華房、1500円

 ネコの模様にどんなものがあるかについては、本にくわしく出ています。どう役立っているかというと、ネコの場合はむしろ人間の品種改良の影響が強く、ネコ自身にはとくに役だってはいないのではないかと思います。人間に好まれる色や模様ならかわいがられるので役立ってると言えるのかもしれませんが。

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