■こたえたひと:佐久間学芸員(2000/08/25, 発言番号:515)
Re[1]: 花壇のキノコについての質問
キーワード:コガネキヌカラカサタケ サルノコシカケ類
お尋ねの黄色いキノコは、「コガネキヌカラカサタケ」Leucocoprinus birnbaumii (Corda) Sing.でほぼ間違いないと思います。マッシュルームと同じハラタケ科のキノコです。とはいえ、食毒は不明です(このキノコが原因とはっきり知られている食中毒はないが、食用にされることもほとんどないためわかっていないと言うこと)。花壇や芝生、そして植木鉢やプランターでもよく発生しています。博物館にも質問の多いキノコのひとつです。たとえ毒茸でも食べない限りは無害ですからご安心を。黄色いカビ、というのはこのキノコの菌糸あるいは幼菌だったのでしょうね。
オレンジのキノコの方はサルノコシカケ類でしょうとしかわかりません。いずれにせよ、まだ発達途上の状態で、種類の判別は難しいでしょう。パソコンデスクも合板製ですから、水をかけてキノコがでてくるのは、ちっとも不思議ではありません。サルノコシカケの仲間もひさしのように突き出すものばかりでなく、べたっと木材の上に拡がるものや写真のように盛り上がった塊になるものもあります。家の中でも例えばお風呂場のすのこや雨戸にナミダタケというキノコが良く生えます。オレンジ色というだけから判断するとシュタケやヒイロタケというキノコもありますが、この状態ではとても断定できません。