自然史博物館 質問コーナー(発言の個別表示)

■発言したひと:和田学芸員(2004/07/22, 発言番号:825)
Re[3]: 卵胎生についての質問
キーワード:卵殻形成、再吸収
 爬虫類ではトカゲやヘビにおいて、卵生から胎生まで、さまざまな子どもの産み方があり、かつては中間的なパターンを総称して卵胎生と言っていました(カメとワニはすべて卵生です)。しかし、サメ類と同様、近年は卵胎生という言い方はしません。
 いわゆる卵胎生と一口に言っても、体内で卵を形成する際に卵殻を形成しない場合もあります。また、卵殻を形成して、体内でかなり発生を進めてから産卵し、産卵直後に卵が孵るという場合もあります。
 ご質問のケースは、体内で卵殻を形成し、それか体内で孵化する場合ですが、通常卵殻は体内で再吸収されます。爬虫類の卵の殻は固いとお考えのようですが、鳥に比べれば柔らかいものです。母体が卵殻で傷つくことはないと思います。

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